マリアージュとは、フランス語では結婚を意味します。日本では、余り使われませんが、ワインと料理の相性の良いことを指すのです。
この赤ワインには、この料理が合うとか、この白ワインにあのチーズを合わせると美味いとか、その相性の良さを探す楽しみを表した言葉です。
互いに香りや味を高め合うそんな組み合わせを素晴らしいマリアージュっと言ってみたいです。
マリアージュの法則性
重たい料理には重たいワイン
軽い料理には軽いワイン
重い料理とは食べ応えがあり、口当たりの濃い料理のことです。バターや赤ワインのソースで煮詰めたような口の中にずっしりと感じる料理です。和食ならすき焼き、味噌煮込み等がこれにあたります。
軽い料理とはサンマの塩焼きとかカルパッチョ等、さっぱりいただける物がこれにあたります。ぜひ軽めの辛口白ワインを合わせてみてほしいです。
重い料理に軽めのワインを合わせるとワインの存在感が失われてしまいます。タンシチューに白ワインを合わせると全く合いません。また軽いパスタに赤ワインを合わせると、トマトソースやガーリックの風味が飛んでしまいます。やはり、重たい料理にはしっかり渋めの赤ワインが合いますし、軽い料理には白ワインやスパークリングワインが合います。
動物性の脂は渋みでさっぱりさせる
ワインの渋さの元はタンニンです。基本的に赤ワインにだけ含まれています。タンニンとは種子に多く含まれる結合性の高い物質の総称です。動物性の油脂とも結合するので、お肉の脂をさっぱり洗い流して、さっぱり食べることができます。だから、お肉には赤ワインが合うのです。
魚介類の磯の香りには、酸味が合う
なぜか魚介類を食べるときにくし切りのレモンを搾ることがありませんか?牡蠣を食べるときやイカリングにもかけますよね。ふわっとした磯の香りにはレモンや柑橘系の酸味が合います。なので辛口白ワインにも魚介類の料理が合います。
塩味が強い食材は、甘口ワインで
塩味の強い食材には甘い物を合わせます。塩キャラメルとかも甘塩っぱくて美味しいですよね。塩味の強いブルーチーズなどにはフランス ソーテルヌで造られた甘口のワインが良く合います。
地方料理には、地方のワインを合わせる
その地方で育てられた野菜、海産物や家畜などに合うワインは、やはり同じ環境で収穫されたブドウで造られたワインが合わないはずはありません。食文化の長い歴史の中でお互いがより美味しく食されるために寄ってくるのだと思います。
まとめ
長々と解説しましたが大切なのは、ワインも、料理も、自分が好きなものを選ぶこと。それが、ワインを楽しむ最大の秘訣です。
細かいルールに捉われすぎず、好きなものをどんどん組み合わせて、自分に合った法則性を探すのも良いですね。