アメリカ合衆国で作られる高級ワイン

ワインの紹介
The owner of the winery and quality control expert checking the quality of wine in the wine cellar
friends toasting with red wine after the harvesting

ワインと言えばフランスやイタリアのイメージが強いという方は少なくありません。
ただ、歴史あるワインの産地にアメリカ合衆国があるのをご存知でしょうか。

アメリカ合衆国で作られるワインは、家庭で気軽に楽しめる安価なワインがメインとなっています。
ただ、そんなワインが中心のアメリカ合衆国でも質の高いワインが評価され、高級ワインとして販売されています。

今回は、そんなアメリカ合衆国で作られる高級ワインについて紹介します。
ぜひ最後までご覧いただきアメリカ合衆国で作られるワインの歴史と注目が集まっている高級ワインについて理解を深めていただければと思います。

アメリカの高級ワインとは

アメリカワインの始まり
Antique painting illustration: Drunk monk sleeping

アメリカワインの始まりは、16世紀のヨーロッパ人が入植したことでワインを飲む文化がアメリカでも行われ始ました。

ただ、この頃はもともとアメリカにあったぶどうからワインを作っており、この味わいはヨーロッパで育てられていたぶどうから作るワインとは異なり不評でした。


そこから17世紀に入り修道士がお供えとしてワインを作るためにぶどう畑を作りました。
その際に、フランスのぶどうが持ち込まれてきました。


この修道士達が作り上げたぶどう畑達がアメリカのワイン産業を支えてきました。

1920年から制定された禁酒法により多くのワイナリーが潰れた際も、礼拝用のワイン製造は認められていたことによりアメリカワインはなんとか途絶えることなく現代まで続いてきました。

アメリカワインの産地
Lush Wine Grapes Clusters Hanging On The Vine.

アメリカワインの生産は、カリフォルニア州がほとんどを占めています。
そのカリフォルニア州でもナパ・ヴァレーが1番有名なワインの生産地です。

今は、他にもオレゴン州やワシントン州などでもワインの製造が行われていますが、カリフォルニアワインのような知名度はまだありません。

アメリカワインの評価
The Judge’s Table at the Paris Tasting. Photos Courtesy of Bella Spurrier, Paris 1976.


ワインの原産国といえば、フランスやイタリアというイメージが強いと思いますが、アメリカも生産量では世界4位になるなど常に生産国上位になっています。

そんなアメリカワインの評価で大きな影響を与えたのが1976年に行われた試飲会です。

この試飲会でフランスワインとカリフォルニアワインが試飲され、赤ワイン・白ワイン共にカリフォルニアワインがトップの評価を得たのです。

この試飲会では、トップクラスの審査員が集まっていたことから、このことは世界中に広まり、カリフォルニアワインが世界に広まった出来事です。

この出来事は、ギリシャ神話のお話から名前をとって「パリスの審判」と言われています。
ワインはフランスといったイメージが変わり始める瞬間となったことは間違いありません。

ここからは、そんな世界的にも評価の高いアメリカ合衆国で作られた高級ワインを3本紹介します。

スクリーミング イーグル カベルネ ソーヴィニヨン

Screaming Eagle

カルトワインの頂点とも言われる高級ワインがこのスクリーミング・イーグルです。

販売本数は毎年6000本程度で、その中から日本に入ってくるのは本当に限られた数だけでとても希少価値の高いワインとなっています。

ワインコレクターの方でも簡単には入手できない商品となっています。
一生に1度はお目にかかりたいワインではないでしょうか。

その味わいは、辛口のフルボディで熟成したタンニンの深みが強く感じられます。

ザ フライト スクリーミング イーグル

Screaming Eagle The Flight

先ほど紹介したスクリーミング・イーブルのセカンドワインです。
スクリーミング・イーグルと同じく希少性が高く、極めて入手困難なワインの1つです。

スクリーミング・イーグルと同じように手間暇をかけて作られたワインですが、樹齢の若い木やスクリーミング・イーグルで使用されなかったワインで醸造しており、価格がスクリーミング・イーグルよりも大幅に抑えられています。

そのためとてもコストパフォーマンスが高い銘柄となっています。
その味わいは、辛口のフルボディで熟成したタンニンの深みが強く感じられます。

オーパス ワン

Opus One

カルトワインの中でも少し変わった扱いをされているのがこのオーパスワンです。

このプレミアムなワインは、一流のフランスワインを作るフィリップ・ロートシルトとロバート・モンダヴィの二人の巨匠がタックを組んで製造が開始されたワインです。

販売が開始された直後から高い評価を受け、カリフォルニアワインの代表的な銘柄として扱われるようになりました。

味わいは果実や樽の風味とともにスパイスの風味が感じられます。

フランスやイタリアだけじゃないアメリカの最高級を味わう

今回は、アメリカ合衆国で作られる高級ワインについて紹介いたしました。

フランスやイタリアといったヨーロッパの国だけではなく、今後アメリカ合衆国といった新世界と言われる新しいワインの産地で作られるワインも楽しんでいただければと思います。

また、今回紹介した3本のワインはアメリカワインで最高峰と言われるワインなので「高級なワインを飲んでみたい」「希少価値の高いワインを集めたい」という方にとてもおすすめです。

ぜひコレクションの1つにチェックしてみてはいかがでしょうか。

アメリカワインでは、デイリーワインにもおすすめな安価なワインも多く存在します。そんなデイリーワインからでも、アメリカワインの味わいを楽しんでいただければ嬉しいです。

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