みなさん、ワインの世界ではエチケットという言葉がよく使われますが、どのような意味なのかご存じですか。エチケットとはフランス語で礼儀作法のことです。では、ワインのエチケットとは静かに飲む作法だったり、グラスの持ち方だったりと思われますが、実はそうではありません。ワインのエチケットとはラベルのことを指します。そして、そんなワインのエチケットを読み解くことが出来れば、あなたはもっとワインが好きになります。ワインの世界へようこそ。
ワインのエチケットからどんなことが分かるのか
ワインのエチケットは個性的でアートのようなデザインの物ばかりです。こだわりの詰まったデザインに思わず手に取りたくなります。そしてワインのエチケットには以下のようなものが記されています。
- ワインの名称
- ブドウの収穫年(ヴィンテージ)
- 原産地統制呼称
- ブドウ品種
- 生産国
- 地区名
- 瓶詰め元
- 容量
- アルコール度数
記載内容はまちまちで、必ずしも統一されていません。なぜなら、世界中でワインが造られているのですから、エチケットに表示できる基準も国によって異なっているのです。
ワインで有名な国のエチケットの見方をご紹介
このエチケットで分かることは、7つ。
①元詰め先とは、瓶栓をどこでしたかです。ここではCHÂTEAU(生産者)が瓶にワインを詰めたことが分かります。
②生産者名は、CHÂTEAU MARGAUX(シャトー マルゴー)。あのフランス、五大シャトーのひとつです。
③収穫年(ヴィンテージ)は原料の葡萄が収穫された年です。なので、この翌年にワインは造られて販売されます。
④格付けはフランスでもバラバラで、このワインは、ボルドー地方産なので格付けは5段階です。第1級から第5級まであり、小さい数の級が上位になります。PREMIERS GRAND CRU CLASSÉ(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ)は最上位の第1級のワインです。
⑤アルコール度数12.5%です。比較的アルコール度数の低いワインは甘口が多いです。
⑥A.O.C.名とはフランスの法律(A.O.C.法)で定められた(保護された?)ワインの等級です。
⑦容量は75cl(センチリットル)で750mlを表します。
このエチケットからは、アメリカの西海岸にある ナパ・ヴァレーのダックホーンと言うワイナリーで造られた白ワインと言うことが分かります。2020年に収穫されたソーヴィニヨンブランが使われています。
ちなみにダックホーンのワイナリーは、1976年にダックホーン夫妻により設立されました。(鴨のロゴマークがデザインされていますが、ダックさんではなくダックホーンさんです。)
まとめ
おしゃれにデザインされただけに見えるエチケットの中には、産地やブドウの品種など、ワイン選びに参考にしたい情報が盛り込まれています。国ごとに記載されている項目が異なり、全てを理解することはなかなか難しいですが、まずは、おおまかな内容をつかめるようになりたいですね。
ワインを選ぶ時にエチケットのデザインだけではなく、エチケットの情報でワイン選びが出来るようになるとカッコイイですね。