さあ、今夜は永い眠りからじっと目覚めを待っていた赤ワイン、出身はボルドー。カベルネソーヴィニヨンがかぐわしい香りを開かせるのに今か今かと待っている時、目の前にはワイングラス。縁の薄いグラスから細長く伸びた足にテーブルに吸い付いたような台座。まさに、重厚なワインを注ぐために生まれてきたのではと想像してしまいます。
さりげなく手に取るのは、ワインオープナー。ココで登場するのはチープなT字型のオープナーではなく、ソムリエナイフであって欲しいです。流れるような無駄のない所作でコルクの栓を抜きボトルの中から真紅の液体をデキャンタに注ぎ入れて、空気に触れたその液体は、思い出したかのように芳醇な香りを放つのです。
ここでは、そんな上質なワインライフを過ごしていただきたいのでソムリエナイフの使い方をご紹介します。
ソムリエナイフとは
ソムリエナイフとは、ワインオープナーの一種で、コルク栓をスマートに開けるための道具です。
ソムリエナイフには一般的に4つの部分(パーツ)から成り立っています。
①ナイフ:キャップシールをはがす。
②スクリュー:コルクにねじ込む。
③ハンドル:持ち手にする。
④フック:ボトルに引っかける。
ソムリエナイフのスマートな使い方
難しそうに思われがちなソムリエナイフの抜栓ですが、いくつかのポイントを押さえれば誰でもスマートにコルクを抜くことが出来ます。
手順は次の通りです。
1.キャップシールを剥がす
2 .瓶口を軽く拭く
3 .コルク栓にスクリューを挿し込む
4 .コルク栓を抜く
5 .瓶口を軽く拭く
1.キャップシールを剥がす。
ソムリエナイフのナイフで①②③の順に切れ目を入れます。
ナイフの刃は鋭利ではありませんがギザギザになっています。この刃を使ってキャップシールの奥と手前に切れ目を入れましょう。
ナイフの刃をワインボトルの出っ張り部分(リップ)の所に45度の角度で当て、くるっと半月分切り込みを入れます。
手前は手首を返すだけでスムーズに切り込みを入れることが出来ます。
キャップシールの奥に斜めに切れ目を入れて、その切れ目にナイフの先を差し込んでカップシールを剥がしましょう。
2.瓶口を軽く拭く
キャップシールを剥がすとボトルの口が汚れているときがあります。ナプキンで綺麗に拭き取りましょう。
3.コルク栓にスクリューを挿し込む
最初は針先がコルクに刺さりやすいように傾けてねじ込んでいきますが、少しづつワインボトルに対して真っ直ぐ入るように立てていきます。スクリューの3分の2ほどねじ込みます。
4.コルク栓を抜く
フックをボトルの瓶に引っかけて外れないように左の人差し指で押さえます。
右手の親指でゆっくりとフックを支点にしてコルクを引き上げます。そして再度スクリューを根元近くまでねじ込みます。
コルクが3分の2くらいボトルから出てきたらコルクを握って少しづつ動かしながら抜いていきます。
5.瓶口を軽く拭く
コルクのくずがボトルの口に着いているので、そっとナプキンで拭き取りましょう。
まとめ
何度か練習すればすぐにスマートにコルクを抜くことが出来るようになります。
いかに上手くコルク栓を開けれるのかもワインの楽しみの一つです。上手にコルク栓が抜けるようになると、ワインライフがもっともっと楽しくなりますよ。