ワインの種類と言えば、赤ワインや白ワイン、ロゼといったようにワインの色で分類されることが多いです。
そんな白ワインの中でも、甘い味わいから大人気なのが「貴腐ワイン」です。
貴腐ワインという種類のワインなんて知らないという方は少なくないと思います。
今回は、そんな貴腐ワインの特徴と美味しい飲み方について紹介していきます。「貴腐ワインって何?」「貴腐ワインを飲んでみたい」という方は、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
貴腐ワインとは
貴腐ワインとは、白ワインの一種で貴腐菌という菌により作られる糖度がとても高いワインです。
強い甘みからデザートワインとも言われています。
貴腐ワインの製造方法
貴腐菌がぶどうの皮を破壊し、日光などによってぶどうの水分が蒸発することで収穫する際には甘みが濃縮したぶどうが出来上がります。
そのぶどうを使用することで甘みが濃縮された貴腐ワインを作ることができます。貴腐ワインは、貴腐菌を付着させれば簡単に作れるというものではありません。
そもそも貴腐菌はぶどうにとって害が発生する危険性がある菌です。特定の条件下で適切に育てることでやっと貴腐ワインがになるぶどうが収穫できます。
また、収穫もしっかりとぶどうの状態を確認しながら摘み取るため、とても手間がかかります。
そのため貴腐ワインは通常のワインに比べて金額が上がりやすいです。
貴腐ワインの美味しい飲み方
貴腐ワインの甘みをしっかりと味わうために冷やして味わうのが定番です。
適温は、6度前後とされています。
常温にしてしまうと甘みが感じやすくなるため、甘さが際立ちすぎてしまいます。
甘みが強いワインなので、食後に一杯という飲み方が多いと思います。
何日かに分けて飲むことになるため、保存できるようワインストッパーやワインセーバーを用意しておくのがおすすめです。
貴腐ワインと相性の良いフード
貴腐ワインの強い甘みから単体でも十分美味しく飲むことができますが、相性の良いフードと合わせて楽しむことでより楽しいワイン時間にすることができるのではないでしょうか。
甘いスイーツ
とにかく甘いものが好きという方は、濃厚なケーキといった甘いスイーツと合わせるのがおすすめです。
特におすすめなのは濃厚なベイクドチーズケーキです。
他にもアイスクリームに貴腐ワインを垂らしてアフォガードのように食べるのも大人な甘さになりとても美味しいです。
チーズ
ワインの定番おつまみといえばチーズです。
そんなチーズですが、貴腐ワインとの相性では、ロックフォールのような癖が強いブルーチーズもマッチします。
また、塩気が強いゴーダチーズも相性が抜群です。
ドライフルーツ
ドライフルーツも貴腐ワインと同じようにフルーツの甘みが凝縮されており、相性はとても良いです。
定番のマンゴーだけでなく、パイナップルやアプリコットといった少し酸味が味わえるドライフルーツ。
おすすめの貴腐ワイン
貴腐ワインを2本紹介していきます。貴腐ワインを味わってみたいという方は、ぜひご覧いただければと思います。
シャトーディケム 2005
貴腐ワインの中でも最高峰と言われるのが、この「シャトー・ディケム」ワインの格付けにて特別第1級に選出されたことがあり、その中が世界中に広まりました。
ただ1本の木から1杯分のワインしか作られないと言われるワインで希少価値がとても高いです。味わいは、強い甘みと熟成感が味わえるワインです。
シャトーディケムの特徴は、長期熟成によってより味わいが深まることです。シャトーディケムは、10年や20年の長期熟成によって飲み頃になり、50年以上の熟成を経ても豊かな味わいあるワインとなっているとまで言われています。
もしこの希少価値が高い世界最高峰の貴腐ワインを味わいたいのであれば、熟成された年代ものがおすすめです。
シャトー リューセック 2003
フランスのボルドー地方で作られている貴腐ワインです。濃縮した甘みで葡萄の甘みを感じることができます。
先ほど紹介したシャトーディケムと隣接した場所で作られており、その評価もソーテルヌでシャトーディケムに次ぐ高評価を得ています。
飲み頃が長く熟成を楽しむことができるワインです。
熟成された大人の貴腐ワインをぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
甘いお酒好きの方も貴腐ワインでワインを楽しもう
今回は、貴腐ワインについて紹介しました。貴腐ワインは、ワイン好きでも飲まれたことがないという方も少なくないと思います。
今回紹介した飲み方やフードを参考に楽しいひとときを過ごしていただければ嬉しいです。
また、今回紹介した貴腐ワインは2本とも貴腐ワインの代表格とも言えるワインで、希少価値も高いためこの機会にぜひ検討してみてください。
食後のデザートとしてとても甘いワインを楽しむといった贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
特に甘いワインが大好きという方は、貴腐ワインを一度味わってみていただければと思います。ぜひ自分に合うワイン選びの参考にしていただければと思います。